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建築写真

朝から本の原稿初稿の校正。何度読んでも間違いは見つかるものである。校正の合間に去年TNProbe主催で行われた「建築と写真の現在」記録集を読む。多木浩二「建築と写真」、畠山直哉「写真家と建築」、清水穣「現代写真作家による建築の表現:ルフ、ティルマンス、大島成己」。多木さんはこう言う「建築はジャーナリズムあるいはメディアに媒介されることによって普及されています。その時に、メディア独特のマナーに従って、写真家は建築写真を撮り、また建築家はそれに影響されながら何とかうまい具合に写真に撮られるように、あるいはそうは思わなくても、そういったものをつくってしまうことが多かったといえます。しかしそれももう終わりではないでしょうか・・・・」
そうだろうか終わるだろうか?格好いい建築写真の時代は終わったかもしれないが、違う建築写真の撮り方が生まれ、そしてその撮られ方を欲する建築家が現れる。あるいは新しい建築写真を啓発するような建築が登場し、そしてその写真がまたジャーナリズムを席巻し、そう撮られたいと欲する建築家が後を絶たない、、、、といういたちごっこのような状態は終わらない、、、、と僕には思えるのだが。スチルの力はいくら動画が普及しても減少することはない。

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