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巨大キューブ

ソニーのIさんと打ち合わせ。初めて品川の本社ビルに入った。今年大江さんの設計で完成したこの建物は外壁ブレース構造の巨大なキューブに見える。Iさんは一辺100メートルのキューブだと言っていたが、さすがに一層10000㎡は無いだろうと新建築を見ると、100m×50mくらいである。それにしたって日建の常識からすると考えられないようなプランである。僕等は執務室は窓から15メートル離れてはいけないと教わったものだが、もうそんなの関係無いというプランニングである。中に入れば確かにこれだっていいのではという環境ではある。しかしIさんは窓の無い打ち合わせ室は絶対使わないと言っていた。やはり人は自然光を求めるのか?コールハースの言うとおり、巨大なビルの外皮はもはや内部を示す何物も無い。ダブルスキンの透明性はまさにIMACである。透明な殻の中にあるブラックボック化したCPUのようなもの。透明なブラックボックスである。最先端テクノロジー企業の皮肉なメタファーであろうか?

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