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プロスペクター

プロスペクターの展覧会を覗く。おっと建築と言うよりはアーティストの個展の風景である。しかもなかなか高度である。彼等の妻有の足湯プロジェクトの巨大な造作が平面的に台の上に置かれているのである。これは凄まじい。建築については小さくプロジェクターから壁面に映し出されていた。展覧会場の片隅に置かれたA4のペーパーにはこの展覧会のコンセプトである「建築の演算、都市の演算」の説明が記されている。「2、演算的であるとは、計画的でもなく偶発的でもなく、かつそのどちらでもあるような思考の全体である」というなかなか魅力的な言葉が連なっている。そしてその演算子は異化、交接、反復、転用、合成でありその演算の可能性は2の五乗で32に通りとなりそれらが彼等のプラットフォームということだ。なるほど。理論的にはよくわかる。しかしそのリアリティは果たしてどのような地平に現れてくるのだろうか?彼等のことだからアメーバーの如くいたるところにその可能性を発露させるのだろうが。
先日韓国のデザイン誌bobがofdaの特集を組みたいとメールしてきた。締め切りは明日ということで事務所では必死に英文の作成中である。40ページもくれると言うのだがどんな雑誌になるのだろうか?プロスペクターに負けないようなものになるだろうか????

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