80年代のアメリカは僕の原点でもあるのかな?
フーフー。朝一で伊藤君のオープンハウスに顔を出し、事務所に戻り午後の茶室打ち合わせのアクソメを描く。久しぶりにクライアントに見せる絵を描いた。マーカーで色付けし、できてすぐに出かける。打ち合わせが終り、イケアに行きたく豊洲にあると信じて行ったのだが無かった。しょげて帰ろうとも思ったが新たに出現した「ららぽーと」を覗く。ここはまさにアメリカである。ロサンゼルスを髣髴とさせる。そしてこの巨大ショッピングモールに人がいない。この不気味さ。事務所に戻る。10+1の校正やら、中国の追加インタビューやら届いている。本が手元にないので帰宅後校正の続き。深夜やっと終了。丸善から届いている本の宅急便を開ける。『Tokyo Nobody』や『東京窓景』で有名な中野正貴の原点といわれる『My Lost America』(写真集)をめくる。新聞書評でこの写真集は中野の若き日(80年代)の写真であり、あとがきで中野はこの写真集の写真を撮った80年代に比べ現代のニューヨークで写真をとる気にはなれないと語っていることが紹介されていた。僕はこの手のノスタルジックな言葉を信じないことにしてており、信じない自分を確かめるべくこの写真集を眺めているのだが、そんな自分の姿勢とは裏腹に80年代のアメリカ、つまり僕も過ごした80年代のアメリカにすっかり感情移入してイカレテいた。なんたることだ。