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理系と文系の狭間

早稲田大学の酒井先生から電話があった。前から言われていたのだが、新しい学部を創設するので力を貸して欲しいと。言われたのは一昨年だっただろうか、何時になるとも知らず、快諾していた。今日詳しく話しを聞くと、文学部が二つに分かれて今までの文学部と文化構想学部というものができたとのこと。この文化構想学部とは6つの系に分かれており、それぞれ多元文化論、複合文化論、表象・メディア論、文芸・ジャーナリズム論、現代人間論、社会構築論である。酒井先生は複合文化論系でありそこにいろいろな講座が作られていくようである。衣食住というのも一つのテーマであるようでなかなか面白そうである。さて何を手伝えるのだろうか?しかし短い時間だが話しをしているといろいろと楽しそうである。文系で建築を考える楽しさはいつもの理系頭では考え付かない発想を得られるからだろうか?
一方、11月に行なう講演のテーマjは「技術と美の統合」という硬いテーマである。技術史教育学会というところでやるから技術を入れざるを得ないのだが。そこで昨日から日本近代建築技術史というのを読んでいる。読み終わって分かったことがある。建築技術史なんていう文献はこの本以外殆ど無いのだが、唯一あるこの本には設備環境系の話がこれっぽっちも書かれていない。ここにあるのは構造、材料、施工のことのみである。一体設備技術の歴史はどこに記録されているのだろうか?技術史をまとめているのが建築史(意匠系)か工法史(構造)の先生であるところに問題があるのだろうが。

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コメント

ぼくも一回、早稲田の文系で講義したことあります。とてもおもしろかった。
建築はコミュニケーションの問題だと思うとばりばり文系だと思います。
理系は構造の先生に任せるのでよいと思います。

そのときの講義タイトルはどんなものだったのでしょうか?参考にさせていただければと思いますが。

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