ヴェネツィア
朝の電車でフィレンツェからヴェネツィアへ。フィレンツェ駅で遅れている電車の事情を尋ねるのだが英語は全く通じない。24年前にこの駅からミラノに向かったのだが、そのときも英語が全く通じなかった。イタリアではレストランでもホテルでも英語が通じるのに、駅では通じない。
ヴェネツィアに来たのは初めてである。観光客がとてつもなく多い。暑さと喧騒ですっかり憔悴してしまう。観光で持っている都市なのだろう。為替レートもとんでもなく悪いし、(手数料も入れればフィレンツェは1ユーロ170円くらい、ヴェネツィアは200円である)物価も高い。
サンマルコ広場のカンパニーレは修論の重要な検討対象だった。アメリカのスカイスクレーパーは新たな縦長の形を作るのにヴェネツィアのこのカンパニーレをモデルにしていたのである。サンマルコ広場の脇にあるデュカレ宮にはバロックの画家ティントレットの世界一大きな油絵がある。この部屋は数百㎡の平面形に天高10メートルくらいあるだろうか。バロックの宮廷の大広間でこれだけのものを見たのは初めてである。とんでもないスケールに驚く。
ヴェネツィアはネット環境が無いと言われていたのだが、どこかの無線ランに乗ったようだ。