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松井さんの新著

年に一回土曜日の授業がある、1年生を連れての建築見学。信大の一年生は松本にいるから松本の建物を見に行くことになる。伊東さんの市民芸術館と宮本さんの美術館を見る。去年は芸術館のシアターに入れなかったが今年は公演の合間で見ることが出来た。色と言い形といい本当によく練られている。また、館の方の説明ではじめて知ったことだが、この芸術館のホワイエはシアターパークという名が付いている。どうしてかというと、もともとこの敷地は公園だったのでこの建物を公園の如く市民が自由に使用できる公共空間にしようという発想だからだそうだ。朝9時から夜10時までホテルのロビーのように自由に出入りしていいということで今日も近隣住民がロビーでくつろいでいた。
帰りがけ美術館のほうのミュージアムショップを覗いたら松井みどりの新刊『マイクロポップの時代』パルコ2007 が出ており買って読んだ。90年代を語る前著『アート:芸術が終わった後のアート』に続き21世紀を語る批評であり興味深い(カタログなのでたいした量ではないが)。前著でフィーチャーされたセルトーに加え今回はドゥルーズの『カフカ:マイナー文学のために』が批評の根底にある。今度読んでみよう。

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