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エイドリアン

夕刻、長野から青山塔の家に駆けつける。講義の都合で来られるどうかぎりぎりのところだったが何とか間に合う。ここでA+Uの津久井さんとエイドリアンと会うことになっていた。到着すると既に一行は家の中。東利恵さんに会うのは大小の窓の学会選集審査以来である。東さんもうろ覚えだったが、「どっかでお会いしていると思った」と再度確認の名刺交換。塔の家を見学するチャンスは後にも先にももう無いだろうと必死で駆けつけたかいがあった。6坪の空間は思った以上に迫力があった。最上階のロフトはとてもコージーな場所であった。そしてそのコンクリートのブルータルなテクスチャはこれまで見てきたコンクリート建築の中でも随一である。東さんの話ではこの家を使いこなした母はすごいとのこと。想像に難くない。竣工後30年たつと歴史となり、また最近月に一度は見学者が訪れるそうである。
見学後お定まりのコースではあるが表参道tod`s、を見て、そしてヒルズ。僕がここに来たのは初めてだと言ったら、津久井さんもme tooと言ったのには驚いた。その後ギャルソン、プラダを見る。夕食を食べながら、言葉と建築の話に、彼がよくあの本を訳したねと言うので、10人がかりで2年だよと答えたら、そうだろうと納得していた。しかしフランプトンを蹴っ飛ばしてあなたの本を訳し、それが1ヶ月で重版になったと言ったら喜んでいた。また欲望のオブジェの日本での評判を教えたらまた喜んでいた。また現在翻訳中のジョフリースコットの話をしたら、彼はとても興味深そうに彼のことを教えてくれた。

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