設計のスピード
設計のやり方は人によってもちろん異なる。一つ一つの案をそれぞれかなり具体的につめるタイプの人、案一つ一つは抽象的な段階で止めておく人。後者のタイプは確信できるものになっていない段階で具体的につめてしまうとそれで出来た気になってしまうことを恐れるのである。学生にもそういう個人差があるようだが、僕は学生のうちは前者のやり方で、一つ一つ具体的につめてダメなら次を考えるという方法をとるべきだと思っている。抽象的なスケッチで良し悪しを判断できるほど経験をつんでいないのだから。
今日製図第五(四年)課題の中間講評会を聞きながらそんなことを感じた。皆、手が動かない。一日一案作るぐらいのスピードが無いと設計者にはなれないと思うのだが。