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早稲田での都市論

午前中早稲田のオープンスクール「感性の問いの現在」なる講座でレクチャーを行なう。今年で3回目。今年はついに建築のネタが尽きたのでで都市について話す。題して「都市の感性」。都市を見る尺度として意味の濃淡。表と裏。視点の特別性と日常性。という観点から僕の世界中での体験をつなぎ合わせて披露した。都市は建築家は作れないので傍観者、というふりをしながら、一番最後に、でも建築を作る行為は都市へのコミットを余儀なくされると告白。そこで僕のスタンスはこうした2項対立を無効化することである。あるいはこの2項を架橋することであるということを実作をお見せして説明した。この2極は結局現代と過去、社会の趨勢と伝統、ニーズとノスタルジーというようなもののせめぎあいであり、僕はどちらに加担する気にもなれない。それがこうした態度になるのである。5-6人の学生から終わったあと熱心な質問や意見をいただいた。今どきの学生にしては熱い意見があったのが嬉しかった。

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