装飾
午前中とある打合せ。午後帰り道、神保町で山の本と装飾の本を探す。ネットで見て欲しかった海野弘の『装飾空間論』やコルの『今日の装飾芸術』『近代の装飾事典』等等、10冊ほど購入。ルカーチの『美学』に装飾論があると井上君から聞いていたので探したが、第二巻はあるのだが第一巻は見つけられなかった。帰宅後早速読み始める。ここでも確認されるのは、装飾と言うのは具象ではないということ。古代に遡れば、旧石器は動物の文様だが、新石器は土器が発明され、幾何学模様となる。この幾何学の抽象性をヴォリンガーの理屈だけではなく解明したいところである。
建築で考えれば、結局エレヴェーションを黒くしたい欲望(白地恐怖症)イコール装飾と定義してもよいのかもしれない。別にそのパターンに意味があろうがなかろうが関係ないと考えれば、つまりディテールも装飾だし、もっと言えば材料に模様があったってそれを使う意思は装飾と考えてもよいのかもしれない。