ロマン主義
先日小田部さんから謹呈された『交響するロマン主義』晃洋書房2006を車中で読み始めた。ロマン主義はとっつきにくかったのだが読んでみるとどうしてどうして。最初の論考はシラーの「美的教育書簡」。形式衝動と質料衝動そしてその中間としての遊戯衝動そしてそれがカントの構想力、悟性そしてその中間としての遊動に接続していること。二番目の論考はロマン主義の色彩感。線対色の話がヴァザーリに遡って跡付けられている。三番めはシンケル。最初の3つだけだけどみな面白い。やはりロマン主義の時代にはモダニズムの様々な問題点が胎動していたのだと改めて思う。