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小川君来所

川崎の家の納図。午後某スポーツクラブと打ち合わせ。夕刻小川次郎さんと繁昌朗さんが来所、最近彼等の設計で着工した日本工業大の百周年記念館と新潟のアートトリエンナーレの作品をレクチャしてもらった。記念館は蔵書20万冊の図書館を主体とした学生交流施設。プランはL。断面は敷地にそって揺るやかな傾斜の連続そして斜めのタワー。構造は金箱さんで細いメンバーで統一された網の目のような鳥かご。外装はダブルスキン。設備は床噴出し、霧吹きだし、自然換気。材料がやたらすごい。泡入りガラス、コンクリートゆか、リシン吹きつけ天井。セメント研ぎ出しコンパネ壁、、、、、とにかく眼が回る。凄い量の内容がつまった設計なのである。
アートトリエンナーレがまたすごい。細骨材に土を使った土コンクリート。現場で土を採取し、大学に持ち帰り構造の先生に実験してもらい。また現場に持ち帰り生コンプラントで混ぜる。形は人間32体を模した7面体。高々10㎡の小屋だが形が複雑で10回くらいに分けて打ったという。そしてこれらを90%学生の力でやっているところが驚異である。
レクチャー後伊藤、木島を含め荒木町でジンギスカンを食べながらこの驚異の設計に盛り上がり、東京周辺(中心ではなく)大学建築学科で何かしようと話あう。何か作ろうか??と言ったところでではまた20日信大に来ていただいた後で続きを語ろうと約し別れる。

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