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図書館

菅谷明子『未来をつくる図書館-ニューヨークからの報告-』、岩波書店、2003年を読んだ。元浦安図書館長の常世田良さんに勧められた一冊である。常世田さんには「これからの図書館は地域の生活支援サービスを行うところなのですよ」と教えられたが、確かにこれを読んでいるとそれどころではない。学問、ビジネス、インキュベーション、ビジュアルアーツ、写真、舞台芸術、ダンス、子供、宿題サポート、塾機能、高齢者、障害者、医療、テロ対策、民主主義、、、、この本を読んでざっと思い浮かぶ、ニューヨーク公共図書館における機能である。この図書館の蔵書は1400万点。これを90の分館であわせもっているのだが、一つの建物にすると、およそ現在建設中の丸ビル(20万平米)くらいにはなるだろう。かなり特殊で貴重な蔵書に自由にアクセスできるところが見事であり、その利用頻度の高さも驚きである。その理由は使われる情報が集められているということに尽きるように感じた。
日本の図書館もいつも混んでいて良く使われているとは思うのだが、単に本を貸すだけの機能というのがよく言われることだが実感である。本当に使える情報が本当に使いやすくアクセスできないと本当になくなってしまうかもしれない。

ここの図書館というのも悲しいかな僕にとっては殆ど欲しい本も情報もついでに空間もない。ただし総合大学の強みで松本キャンパスにはかろうじて必要な本が散見される。今日ナンシーの本が4冊松本から届いた。大学にいるからにはその恩恵に預からねば。

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