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優秀研究に驚き

住宅総合研究財団という清水建設の社長が私費を投じてできた財団がある。その研究助成に信州大学のT先生が応募して見事採択された、私もちょっとその研究の一部を執筆するということで東京に来たついでにその研究のキックオフミーティングに顔を出した。そこで昨年の優秀研究者のプレゼンがあった。その一つの研究にちょっとびっくりした。それはとある奇病の患者の生活実態を調査してそのプランニングと患者と介護者の位置関係、患者(寝たきり)の視覚、聴覚体験と家の意味を調査した物である。そもそもこの奇病患者世の中にそう沢山いない。そしてそれを探し出しても、中々調査させてくれない。そこでボランティア活動をしながらギブティで調査をお願いしてやっと調査可能となる。そして毎日のように患者の家に通いその生活を見て、聞いて、触って実態を感得するのである。そう話を聞いていると、実態調査というより実態経験である。
こういう研究も「住宅」研究の一環としてあるのだなあとしみじみと感じそして驚いた。

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