稲葉君の展覧会
朝方お堀端を少し歩く。桜の下はすでにブルーシートが敷かれ夜の宴会に備えている。まだ寒いものの今日が桜咲く最後の金曜日。その昔ナカジと二人で凍えそうになりながらこのお堀端で紹興酒を飲んだことを思い出す。
家と事務所でいろいろ仕事。夕方大学の同級生である「稲葉なおと」の写真展へ。今日はオープニングレセプション。場所は銀座ハウス・オブ・資生堂。今や同級生の中では最も有名な人。会場を一回り。写真の腕に驚嘆する。何時の間にこんなにうまくなったのだろうか??尊敬。『まだ見ぬホテルへ』ではJTB紀行文学大賞激励賞も受賞し、週刊誌ではもうお馴染みかもしれない。昨年は週間新潮で「名建築に泊まる」という写真付き紀行文を連載していた。「写真も自分で撮っているの?」と聞くと「カメラマンを連れて行くと金がかかるからさあ」と謙遜していたが、いつの間にかプロのカメラマンにもなっていた。
今回は世界のアールデコを4ヶ月の旅行で撮ってきたそうだ。この展覧会のためであり、それにあわせて本も出版した。会場では、偶然だが、リーテムの彰良副社長、東工大のスチュワート夫妻、編集者の小巻さん、日建の西村、建築家の西村、などに会った。しかしさすが、銀座で資生堂のパーティという感じである。
因みに展覧会は「都市に生きるアール・デコ」と称して、4月1日~5月28日まで行われている。銀座に行った折には寄ってみたら?