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蕎麦を食って本を読む

昨晩は長野駅前の大きな本屋平安堂へ足を運び、あまり考えず目についた本を4冊買って、一階の蕎麦屋「油や」にはいって蕎麦食べながら、早速買った本を読んだ。谷川浩司『集中力』角川新書、将棋の指しては多くて三種類を考えて、それぞれに2~3十手くらい読むそうで、その過程の枝葉をあわせれば千手くらい読んでいる。その中からどれを選ぶかは感性だそうだ。そしてその感性は身体化された思考の蓄積によって生まれる。将棋に才能はないそうで、十代に10年間で一万時間将棋をすることだそうでそれは平均すると毎日3時間。音楽家より楽かもしれない。蕎麦屋を出て自宅に帰り風呂で次の一冊。山平重樹『ヤクザに学ぶ組織論』ちくま新書その葬式には世界中のメディアが集まったと言う山口組三代目田岡一雄は30人の組織を1万人にした。その組織論は、義理人情、信賞必罰、力と金、だそうでこれを見ると日本の企業理念と重なって見えるところが不気味なくらいである。風呂上りは四方田犬彦『かわいい論』これはかなり面白い。プチ芸術社会学である。かわいいはその昔の松岡正剛の『フラジャヤイル』につながる日本的美意識に基づいている。さて実はもう一冊買った本がある。今日試験監督の合間にぺらぺら読み始めたのが、レイモンド・ウィリアムズの『キーワード辞典』これは『言葉と建築』の著者がとても意識したという社会学的言語分析の本なのである。言葉の歴史的意味の推移を知らしめる内容である。
二日間の試験期間は快晴であった。東京は雪だったようだが。ところが、終わった瞬間に大雪である。明日は積もるだろう。さて今日もこれから駅前の蕎麦屋に行くかな?

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