本日のテーマは空間。この本のメインイベント、最も力の入った部分でもある。それもそのはず、空間という概念は現代の建築を語る言葉の中でも最も多用されているのだから。その起源はゼンパーの囲むことに始まりロースの被覆の原理へ受け継がれ、そしてヒルデブラントの視覚性に基づく連続空間というまた別の起源と重なり合いモダニズム建築の主要概念へと醸造される。一方、建築空間論へのアンチテーゼへの起源はシュマルゾウに始まる空間身体論、リップスの感情移入から、ハイデガーの空間から物、場という視線の変更へと繋がる。
そこで今日のお題だが、建築は空間か物か或いはその並存か、そのいずれかを選びその妥当性をあなたの建築体験に加え本日登場した建築家或いは哲学者の主張を引用しながら記して欲しい。