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第二講お題

第二講は質料としての色である。色は肌理同様表層の重要な情報として肌理と同質である。しかし今日の講義でお話したとおり、色は表層としての表面色以外にも面色や空間色という現れ方をするところが異質である。つまり現象の仕方が多様である。十人十色の字義通り、色は感じ方も、現れ方も、多様である。
一方白無垢のように記号性を持つ場合もある。色の意味が書かれた本も多いが色には様々な意味が付着している。その点ではある種の言語のようでもある。
さて言語においては言葉と意味とは恣意的なつながりしかないとソシュールが言っている。例えば牛という言葉が牛を意味する必然性はない。例えばアメリカ行ったらcowになる。しかし色においては色の種類と意味には準普遍的つながりがあるように僕は感じる。つまり白は無垢というのは必ずしもそう決めたというのではなくそうした雰囲気が白から発せられると言うことである。
そこで今日のお題は「色の持つ準普遍的意味のなぞ」について考察して欲しい。たとえばモダニズムの白は純粋性と講義の最初に言ったが、それは普遍的な関連がありそうで無い。このありそうで無い。あるいは無さそうである。この色の持つ意味の準普遍性について少し考えてみて欲しい。もちろんやはりそれは恣意的であるという結論でも良い。他の事例などどと比較しながら具体的にお願いしたい。
ちょっと難しいかもしれないが考えてみよう。

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