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メタボリズムの未来都市展

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●この頃の建築家は皆スケッチが上手である。磯崎さんの東京計画のパース。

メタボリズムの未来都市展が先週末から行われている。書評を書くために八束はじめ『メタボリズムネクサス』を丹念に読んだので展覧会の内容は既知のもの。しかし様々なオリジナルに触れられるのは展覧会ならではである。もちろん本を読んでいない人にはメタボリズムを1から理解するいいチャンスである。60年代の日本など歴史の1ページであろう今の学生さんはもとより、60年代はまだ小学生だった我々の代までも含めて是非見ておくべき展覧会である。
展覧会場に足を運びこの時代の建築は良くも悪しくも機械時代のそれだと再確認した。代々木の体育館と中銀カプセルタワーの工事中の写真を見ているととても半世紀前のものとは思えない。半世紀先に起こっていることかと錯覚するくらいである。ことほどさように建築はある意味で反機械化している(いや社会が機械時代から脱却しようとしている)。それがいい方向かどうかは今のところよくわからない。

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