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2011年09月19日

メタボリズムの未来都市展

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●この頃の建築家は皆スケッチが上手である。磯崎さんの東京計画のパース。

メタボリズムの未来都市展が先週末から行われている。書評を書くために八束はじめ『メタボリズムネクサス』を丹念に読んだので展覧会の内容は既知のもの。しかし様々なオリジナルに触れられるのは展覧会ならではである。もちろん本を読んでいない人にはメタボリズムを1から理解するいいチャンスである。60年代の日本など歴史の1ページであろう今の学生さんはもとより、60年代はまだ小学生だった我々の代までも含めて是非見ておくべき展覧会である。
展覧会場に足を運びこの時代の建築は良くも悪しくも機械時代のそれだと再確認した。代々木の体育館と中銀カプセルタワーの工事中の写真を見ているととても半世紀前のものとは思えない。半世紀先に起こっていることかと錯覚するくらいである。ことほどさように建築はある意味で反機械化している(いや社会が機械時代から脱却しようとしている)。それがいい方向かどうかは今のところよくわからない。

2011年09月04日

横浜トリエンナーレ

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デワール&ジッケル 無題

横浜トリエンナーレにかみさんと行く。先日関さん(北山夫人)がバンクアートの3階の一番の奥の作品がいいと言っていたのを思い出した。それもその話は総合ディレクターの逢坂さんの勧めでもあるとか。
と言うわけで先ずはバンクアートへ。おっと、一階のカバに先ず驚く。かみさんもこれはいいねと呟く。20トンの陶土を使っている、とプログラムには書いてある。ていうことは4トン車5杯分かい??すごいね。2階は今一つと言う感じ。3階は作りこみがすごい。一通り見て降りて来て関さんお勧めを見ていないことに気づく。プログラムを買って眺めてみるとお勧め作品はなんとクリスチャン・マークレイのものではないか!!!あわてて3階に戻り彼の部屋に入る。入口が分かりづらく見逃していた。
マークレーの作品は古今東西の映画から時刻が時計などで表示される部分を継ぎはぎした映像。そしてその時計をリアルな時と同期させている。だから映画(recorded)を見ながらそれをライブのように感ずるという不思議な体験を誘うものだった。かみさんはそれが一番面白いと絶賛していた。僕もそう思う。
バンクアートを後にして私立美術館へ。何度来てもこの美術館は建物として最低だな。丹下さんの駄作の一つである。まあ建物はひどいが作品は面白い。一番好きだったのは今村遼佑の作品。8畳くらいのモルタル床のスペースに紙屑が落ちているのだが小さなモーターに糸でつながっており。突如浮く。そして突如落ちる。また部屋の片隅が突如光る。とてもちっぽけなことが世界を違って見せる上手な演出だ。それ以外にも、横尾忠則の三叉路、イン・シウジェンの圧縮された円盤状の服、樫木知子のアクリル画、ミルチャ・カントルの白い映像。など見ごたえがあった。