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2011年02月26日

オープンハウス二つ

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●日影で切られた外観

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●不整形な多面体の内部

若松のオープンハウスを覗く。ブルータルな打ち放しの4階建て。スキップフロアなのでレベルは6つくらいある。型枠がラーチということでかすかに木目が入っている。でもスゲーージャンカやボールホール(ピンホールというほど小さくない。ゴルフボール大である)が随所に見られる。「おお!!これこそコンクリート!!」と唸ってしまう。ある階はそんな荒荒コンクリートをペンキで強引に仕上げてある。階段も荒荒仕上げのミニマムサイズ。ジャンカペンキ仕上げは坂本先生の水瀬を彷彿とさせるし、階段は塔の家である。敷地に合わせて平面は不整形な多角形。その平面がそのまま断面形に立ち上がるかのように断面も不整形な多角体。特に最上階は日影の影響もありそのがたがたが一段と強まる。断熱塗料で白く塗られた空間は眼に痛いくらい白い。
都心のさまざまな条件が生み出した空間と言えばそれまでだが、その条件をここまで建築化するのは技である。流石というところだろうか。
その後麻布十番から電車で一本なので藤村君のオープンハウスにも足を伸ばす。結構駅から遠い。道を間違えたかなと思った頃、今時のランダムスクエアエレベーションが前方に現れた。打ち放し5階建てのワンルームマンション。あれあれ全戸全く同じプラン。これは結構珍しいね。小さいけれどどれもでかいポーチが付いているのは気が利いている。これは嬉しい。以前の設計でもやっていたようにここでも設備スペースを露わにしている。階段上がってどーんと出てくるのでペンキでも塗ればいいのにと思ったり。撮影禁止なので写真はありません。

2011年02月19日

表参道のギャラリー

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●ラット・ホールギャラリー
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●エスパス・ルイ・ヴィトン東京

ラット・ホールギャラリーでオスカー・トゥアゾンとガーダー・アイナーソンの二人展をやっている。このギャラリーは何時もとてもいいものを置いている。数は少ないけれど質が高い。トゥアンゾンの立体二つとアイナーソンの平面3つだけでこの場所をしっかりドミネートしている感じである。この場所にサイトスペシフィックに作成したというのがよく伝わる。気持ちいい。その足で新しくできたエスパス・ルイ・ヴィトン東京に行ってみる。青木さんのルイ・ヴィトンの最上階である。エルメスのギャラリ―のようである。ファッションとアートはいろいろな意味で紙一重な現代において、ブランドショップにギャラリーがあるのは自然の成り行きだろうか。グザヴィエ・ヴェイヤンの個展が行われている。東京のスカイラインに浮遊する作品ということだがあまりピンとこない。作品集を見るともっと面白い作品はたくさんあるのだが、、、、、