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荒木対岡本

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RAT HOLE GALLERY
青山界隈で二つの写真展を見た。一つはプラダの裏手にあるRAT HOLE GALLERYで行われている荒木経惟``センチメンタルな旅 春の旅‘‘あれ??どこかで聞いたことがあるような??そう、昔‘‘センチメンタルな旅 冬の旅‘‘という写真集があった。どこかで買った記憶がある。それは最愛の妻ヨーコとの最後を撮ったもの。こちらは冬の旅ではなく春の旅。最愛の猫チロとの最後をとったもの。
写真とは別に、入口すぐのところに映像が流されている。過激なヌードとチロの断続的な映像。荒木って性愛のリアリズムだよなとふと思う。現代のダーティーリアルな情景の中に性愛のリアルが映し出されると懐かしいものを感じさせる。
RAT HOLLE GALLERYから裏を歩いて(このあたりも大分変った)フロムファーストのところから骨董通りへ向かう。その途中に岡本太郎記念館がある。ここでは50~60年代カメラ何台もぶら下げて日本中を撮り続けた岡本を紹介している。題して「岡本太郎の眼」展である。彼の写真の被写体はおよそ彼の眼につくもの全てなのだろうが、やはり縄文に自らの根源を見出す彼の感興を誘ったのは日本の伝統だろう。それはモノであり祭りである。それは時代を超えて現代に刺さる普遍的な力である。荒木の眼が今を見続けたのに対して、岡本の目は時代を超越していた。

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