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セシル・バルモント

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オペラシティギャラリでセシル・バルモントの展覧会が行われている。オープニングレクチャーには切符を買ったが、センター試験で行けなかった。さて展覧会は3つくらいの部屋があり、最初の部屋は自然の拡大写真と文章が書かれた幅50センチ高さ数メートルのバナーが100本くらい天井からぶら下がっていた。最初はなんだかよくわからない感じで見ていたが、多分ここに彼のコンセプトが凝縮しているように感じた。大きな自然。そしてその拡大。さらにその上からなぞるようなスケッチ。とても面白い。次の部屋も自然の写真の外側にアクリル上にスケッチが広がる。そして最後の部屋にこの写真のヘッジという名の模型が展示されている。この鎖とクロスで出来たモデルは一種手品のようでもある。鎖が重力に抗いながら自立しているかのごとく見えるのである。理屈を考えればそんなに不思議なことではないのだが、一瞬今日を突かれる。入口でもらったチラシにこんな言葉があった「建築とは一見無関係なデザインの源泉へ入り込み、まだ見ぬデザインの可能性を煎じつめることである」バルモントを始め構造表現主義者(と呼んでいいかどうかはやや議論の余地があろうが)の建築への態度を100%肯定する気にはなれないのだが、この言葉には感ずるところがある。

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