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装飾の起源

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海野弘の『装飾空間論』美術出版社1973の巻末参考文献を頼りに3冊の装飾事典をアマゾンの中古で購入した。一つはどんな装飾の本にも大体登場するかなり基本的な文献。Jones,Owen Grammar of Ornament The Ivy Press Limited 2001(original 1856)これは装飾の近代的研究の口火を切った本。この成果はリーグルの『美術様式論』に受け継がれたと言われている。全頁カラーでとにかく綺麗である。二つ目はFranz Sales Meyer Handbook of Ornamnent Dover publication 1957 (original 1888)である。装飾の要素(幾何学、自然等)装飾の応用、装飾されたものとなっている。海野氏が「装飾インデックスとしては今のところ最良」と言うだけのことはあり、とても分かりやすい。さて3つ目はAlexander Speltz The Styles of Ornament Dover Publication 1959 (original 1910)マイヤーの事典が装飾構造によって分類されているのに比べ、こちらは時代や様式、国の分類となっている。これは最初にあげたオウエン・ジョーンズの分類と同じである。
この中で唯一日本の装飾に言及しているのは最後のスペルツのものだが、図のような柄が登場する。なんとも中国っぽい。もちろん日本人が日本で書いた柄に中国っぽいものもあるのかもしれないが内容は明らかに中国である。日本で作られたから日本の柄ということもない。きっとこの手の本にはこうした問題がいろいろあるのであろう。見つかったところ作られたところはある国かもしれないが、その内容はその国のものではないという問題。我々は他国のことはわからない。装飾のようなものは生活に染み付いている。この本を見た他国の人も直感的に違和感を覚えるところがあるかもしれない。

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