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きもかわ その2

ciさんコメントありがとう。

ちょうどこないだTVの特集で、日本語の「かわいい」という言葉が世界共通語に!といった特集がなされていました。これによると、いまや「かわいい」という言葉は今世界で日本文化の特徴として捉えられている”キッチュさ?”を端的にあらわす語として、「karaoke」や「sushi」などのように、”Kawaii”がそのままで通用するようなのです。たとえばフランスでは”Kawaii”というタイトルのTV番組があって、そこでは、番組の出演者が”kawaii!”と連呼しながら今流行のポップでキッチュなものの紹介をしているといった感じです。

それは知らなかった。でも『かわいい論』によれば確かにかわいいに相当する言葉は英語にもフランス語にもないそうだ。

私は「かわいい」という言葉が本来の意味からすごく広範囲に拡大解釈され、いまとなっては「あいまい」なもの一般をオブラートのようにくるんでしまう言葉となってるのではないかなぁ~と思うのですが、いかがでしょう?

そう言葉の意味があまりに広範なので諸外国語に相当する単語が見つからないのだろう。
今日みかん組の竹内氏が信大にレクチャーに来てくれたのだが、八代の保育園の遊具を自ら「きもかわ」と呼んでいたが、その言葉の真意は分からない。

ところで思い出したので書いておこう。奇形、奇想を好む日本美術史の系譜があって、それを発掘したのが 辻 惟雄 という東大美術史の元教授であり『 奇想の系譜』 (ちくま学芸文庫)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480088776/qid=1138081205/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-3135677-0476314は日本美術史会にインパクトを与えた 一冊であったと山下 裕二 が書いていた。積読でまだ読んでいないが僕の好きな伊藤若冲 等のグロテスクな描写を取り上げている。きっと「きもかわ」に通じる美意識があると思われる。一読をお勧め。

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コメント

確かに、この方法だと同じ著者の本を数冊読めば、重要な部分はあぶり出せるという当たり前のことが、意識的かつ効率的にできますね。参考になります。

僕の読書法は、(あまり人に勧められませんが、それに僕だって早いわけではありませんが)一人の読者について、少なくとも3冊くらいは読むこと。(早く読むのに逆説的だけど)3冊買っておくと、(といっても関係するテーマでですが)一冊をそんな気張って読まなくても良いという気持ちになる。そこで先ず一冊目は、3時間くらいで読んでしまう。そのためには、後書きよんでこの本の意義を知って、目次を先ず頭に叩き込んでこの本の筋を頭に入れます。筋が頭に入っていると、本文で出てくる、脇道はカットできます。本文は、割と結論先行型の文章を書く人なら、段落の最初の文章だけ追っかけます。結論後書きタイプの人なら、段落の最後の文章だけ読みます。それで終わり。
そして2冊め、3冊め。だいたい大事なことは何度も言うもので、ああこの人はこれが大事なのかと分かります。一度しか出てこないテーマなんて本にするためのページつくりのテーマだから読まなくてもいいのです。
もちろんどんな本でもこういう風に読むわけではありません。ちなみに奇想の系譜は同じ辻さんの『日本美術史』も買って両方並べて両方交互に見ながら、3時間くらいで読みました。これは短いのでとりあえず、飛ばさず読みました。
まあケースバイケースですね。

早速、『 奇想の系譜』 (ちくま学芸文庫)、amazonで購入しました。ふー、、ただ、現在、大学の試験中のため、他の読んでるといつの間にか睡魔に陥ってしまうテキスト類をとりあえず読んでいかなくてはならず、これを読むのがいつになるのやら。。相変わらず、本を読むのがとてものろい私なのですが、(のろいからといって、その内容をちゃんと理解しているわけでもないところも問題)、効率的な読書の方法はあるのでしょうか?

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