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安藤忠雄と皆川明

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先日久々に見た安藤さんの若い頃の作品に不条理を見出した。物の中にある合理では説明のつかない物の体系というものがある。一方今日読んでいた皆川明の『100日WORKSHOP-ミナペルホネンの布地を使って暮らしに空想を取り入れよう』スペースシャワーブックス2017は一見肩の力が抜けた自然と自由を感じるのだが、その実この空想世界の自由というものも不条理ということもできよう。硬い岩山のような不条理と柔らかいカーテンのような不条理とが頭の中で交錯する。どちらもその物が発信する音のようなもので人を説得しているような気がする。もはや建築でもファッションでもなくて音楽である。住むと、着ると音がなり出すようなものなのではないだろうか?

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