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帝国は滅びる

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予備校の先生が書いた帝国の本(『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史祥伝社2016)が面白い。帝国が文化(建築)をどう他国に植え付けていったかに興味がありいろいろな帝国を調べているが、この本は文化とはかんけいなく、帝国はなぜ滅亡するかを分析する。ローマ、中華、イスラム、大英、アメリカである。この他にもあるのだが、オスマンはイスラムの最後に入り、ポルトガル、スペイン、オランダは大英のイントロとして書かれている。さてなぜ帝国は滅びるのか?一言で言えば1)国内が安定し、2)農業が(工業が)向上すると、3)人口が増え農地(資源)が減り対外膨張戦争を行い国庫が圧迫され、4)増税により農民(市民)の窮乏で反乱が起きるというプロセスである。著者は現在の帝国アメリカも永遠ではないという。現在の彼らの姿を見ているとまさにこのプロセスに乗っている。

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