高倉健の言葉
NHKの「クローズアップ現代」のニュースキャスターを23年間勤めた国谷裕子さんがお書きになった『キャスターという仕事』を読みながら23年間も続く番組はやはり人で持っているのだろうなと感じた。彼女の実直で誠実で真実を追求する姿勢には頭がさがる。もしかすると彼女が帰国子女で日本的なしがらみや空気を読まない性格によることなのかもしれないと感じた。
ところでこの本の中に高倉健へのインタビューの記録が載っている。その言葉に心打たれ自らそうありたいと感じたので以下それを記す。曰く「いい風に吹かれたいですね。あんまりきつい風に吹かれてると、人に優しくなれないですね。だからいい風に吹かれるためには、自分が意識して、いい風が吹きそうな所へ自分の身体とか心を持っていかないと。じっと待ってても吹いてきませから。吹いて来ないっていうのが、この頃わかってきましたね。」本当にそう思う。いい風は待っていても吹かない。