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小さな出版社の愛のある本

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永江朗『小さな出版社のつくり方』猿江商會2016というこの本、えっ今時出版社?ついでに小さい?と虚を突かれる。さらに電子書籍を売るのでもなければ、ベストセラー作家を扱うのでもない。つまり一儲けしようという魂胆はこれっぽっちもない。一人か二人でしかも出版社を途中退社か定年退社した人たちがこれからは自分の本当につくりたい本だけ作ろうとして作った出版社なのである。11紹介された出版社のホームページを見ると実に手にとって読みたくなるような本ばかりが並んでいる。一冊たりとも適当に作った本がない。羽鳥書店など、目録に装丁者も著者とならんで列記されているとか。作った人の愛を感じるではないですか。

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