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ドイツの懐

昨日配偶者の新しい書道のお弟子さんとしてドイツ人のアナさんが来られた。帰り際に少しお話しすると、彼女はドイツが誇るマックスプランク研究所の研究員で学問分野は美学。東大の小田部さんものとでドイツから日本への美学の伝達経路を後付けいているとのこと。
マックスプランク研究所は世界に50くらいのブランチを持ち、年間予算は1700億円くらい。理科大の年間予算の7倍弱、MITの1.3倍である。物理学者であるプランクに因み物理学研究がメインだったが派生して現在は彼女のような人文科学系の研究も行われている。アインシュタインも国外に追われる前は所長を務めていたところでノーベル賞受賞者は40名近く排出されている。
大学とはまた別のこうした国立の巨大な研究機関というものの存在に驚く。勉強したい人が勉強できる環境というものがあるんだなあと思う。しかも研究分野は理学、医学、文学、法学見るからに即お金になるようなものはない。大学の学費も無料でしかもこれだけの国家予算をかけた研究施設が存在するドイツという国に畏敬の念を持つ。

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