
写真の整理をしながらどの絵が一番印象的だったかと考えてみた。どうもこのサイ・トゥオンブリーの作品が最も強く残っている気がした。Momaにあったのかホイットニーにあったのか忘れてしまった。この絵は黒板にチョークで描いたものである。フェキサチーフなどをかけて固定しているのだろうが、そうは言ってもみるからに儚い感じがいい。線が即興的でかすれながらそれでもある規則を繰り返しているようなminimalism的なところもある。かなり大きな作品で幅4メートルくらいはある。一体10分もあればできそうなこの絵を見ているとトゥオンブリーがチョーク片手に踊りながら線を辿る姿が想像される。