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とある建築家の死

青山に僕と同い年だった(現時点では)建築家の葬儀に行った。生前それほど深い親交があったわけではないが、要所要所で忘れられない記憶がある。私が大学を出て最初にお酒を飲んだ有名な(すでに有名だった)建築家であった(その時何を話したかは全く覚えていないが)。僕の作品集に率直な感想を話してくれた数少ない建築家の一人だった「ああいう考え方はとてもいいと思う」と。理科大に来た時に「建築家先生も6年経つとただの人なんだ」と言い残し別の大学に去って行った。この人の生き様を見ていると建築家人生が楽しく、そしてまだまだやれる(健康なら)という気になってくる。徹底してやりたいことだけをやった彼の人生はお手本である。
改めて今日しみじみとそんなことを感じて青山を後にした。ありがたい。

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