リマの世界的ソーシャルハウジング
⚫ジェームズ・スターリン(平面はL字が成長するように計画)
⚫クリストファー・アレクサンダー(リニアなウォールシステム)
⚫アルド・ファン・アイク(六花形のコーナーが特徴)
⚫菊竹、黒川、槇(かなり増築されているがエンドのここは少し原型が残る)
⚫チャールズ・コレア(原型が見えないほど増築されている)
⚫アトリエファイブ(スケールが他より小さく人間的。なぜか増築が少ない)
1966年にペルー大統領フェルナンド・ベラウンデ・テリーの要請でイギリスの建築家ピーター・ランドが考案した実験的ローコストソーシャルハウジングのプロジェクトがリマにある。それはPREVI(Proyecto Experimental de Vivienda)と呼ばれ日本からもメタボリストアーキテクツ(菊竹、黒川、槇)のチームが参加したことで知られている。
プロジェクトは1500ユニットを作る国際コンペとなり、13の海外建築家、13のペルーの建築家が選ばれた。選ばれた海外建築家には上記日本の建築家に加え、アルド・ヴァン・アイク、クリストファー・アレクザンダー、アトリエファイブ、チャールズ・コレア、ジェームズ・スターリング、などが含まれていた。敷地にはローコストを狙い、建設材料の生産、加工場が作られている。それぞれのユニットは住人による増築が可能なように考えられ、当初はほとんど1〜2階だった建物は現在は少なくとも3〜4階建てとなっている。まるでスラムのようである。ほとんどの建物がすでに完全に住民の生きられた家に成長している。アラベナが提案していたことはすでにここで行われていた。上の写真を見てもそれぞれの差を見極めるのが難しいほどヴァナキュライズされている。