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ポピュラリティ

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中村とうよう『ポピュラー音楽の世紀』岩波新書1999によればポピュラー音楽とは、クラシック音楽と民族音楽の両方の要素を兼ね備えたものだという。クラシックが天才の才能に依拠している一方で、民族音楽は一般の人々の日常生活の中かから生まれる。ポピュラー音楽は天才の才能が資本主義による商品市場で大衆と結びつくことで大衆が欲求する音楽として生じるのである。
この音楽の生成位置はというとブルースがその典型であるがその最初の波は大衆の下層からサブカルチャーとして生まれそれが商業主義に取り込まれメインカルチャーとして広まるのである。
さてこうした文化の生じ方は音楽に特有というわけでもない。ポップアートも商業市場を意識したものであり、ファッションはいうまでもなく、そして建築も、政治も今やポップの側面を持っている。スターアーキテクツもトランプも原理は結構近い。

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