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金と人か一刀両断か

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千葉雅也と蘆田裕歴の対談「ファッション批評の可能性と条件をめぐって」の中で千葉はファッションの公理系は金と作家以外のオルタナティブは無いのかと問うている。これって建築でもいえるのだけれど最も多いのは建築の言説も金と作家だと思う。しかしこれって実はゴシップ週刊誌のネタとしても最も多いものではなかろうか?金と人ほど俗に面白いテーマはないということである。このネタ外すとつまり売れない。売れない批評はいらないというそういう構図が日本にはあるのだと思う。そうなると、千葉さんが次にいうのは批評の一回性である。つまりアカデミックな客観性は回避して、一刀両断に言い切ってしまう批評である。おお怖い。でも怖いもの見たさというのがあってそういう批評はそれはそれで受けるわけである。

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