イスラム文化圏
この5年間くらいスペイン語を話す国との付き合いが深い。その理由は2009年にブエノスアイレスの日本建築展に呼ばれしばらくアルゼンチン建築文化や教育を見せてもらって、一つ考えることがあったからである。それは、「ここには日本では感じられないもう一つの建築文化がある」ということだった。スペイン語を話す人口は中国語について世界第二位の3億2900万人である。
日本はイギリス、アメリカを手本としてここまで来ているが英語を話す人口は3億2800万人。スペイン語よりやや少ない。アメリカ中心主義の昨今の情勢が生み出す矛盾が理由かどうかわからないが、僕にとって今英語圏の外への興味が高い。そして次は世界第4位の語圏であるアラビア語圏と思っていた。そうしたらひょんなことからバングラデシュに来た。もちろんバングラデシュはベンガル語でアラビア語ではない。しかし回教徒の多い国であり、アラビア語文化に密接に関係する。また一つ違う文化圏に足を踏み入れかけていることに喜びを感じる。