ブラジリアの鉄骨造
●Latin America in Construction Architecture 1955-1980 photo by Mario Fontenelle
この写真を見てどこか分かったらなかなかのものである。これはブラジリアの役所関係の建物が中央軸の両側に整然と並ぶ部分の工事中の写真である。2年前にブラジリアに来た時に地元の建築家に街を案内してもらった。その時にこの整然と並ぶ役所の建物だけが鉄骨造と聞いて驚いた。多くの建物をニーマイヤーが設計し、そのほとんどの建物が鉄筋コンクリート造のこの場所で、鉄骨造は意外である。その理由を聞くと工期がなかったからだとその建築家は言っていた。鉄骨はアメリカから輸入したらしい。
そんな話が頭の中に残っていたのでこの写真を見て納得した。これは今朝届いたLatin America in Construction Architecture 1955-1980に掲載されている写真である(写真撮影は1958Mario Fontenelle)。見事なラーメン構造である。