水俣病を忘れない
四ツ谷駅に水俣病記念講演会のポスターが貼ってあった。ネットで調べてみると水俣フォーラムというNPOが90年代の終わりに発足してほぼ毎年水俣病記念講演会というのを開いている。毎年数名の有識者の講演会が開かれているのだが、去年は上野千鶴子、中島岳志、今年は平田オリザなど風化しかかった水俣病の悲惨さを後世に伝えるのはもとより、公害を生み出した近代を反省するという狙いがある。その意義に共感する。水俣病が問題となるのは50年代後半。私が生まれた頃である。小学校の社会の時間の話題に公害問題はつきものでアメリカの公害訴訟で活躍したラルフ・ネーダーは我々のヒーロ―だった。
最近授業で近代とは何だったかという時に公害と戦争の話は欠かせない。こうしたNPOがあるというのに感心した。