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荒木町午前4時

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卒業式謝恩会。毎年ちょっと寂しい時期である。学位授与式では君たちは眩しいほどの可能性があると言ったのだが謝恩会では、とはいえどもその可能性を開花させるのはそんな簡単ではないと言った。
・よくこれからは君たちが主役だというけれどそんなわけがない。まだ60代の人が首相をやって50代の教授がいて40代のボスのしたで働くそんな社会が明日からなくなるわけではないのである。そして社会は新しく社会の構成員になる君たちにレッテルを貼りたがる。これは人間の分類本能に近い。たくさんあるものは使いやすいもの、自分の得になるもの、不要なものなどに分類したくなるのである。このレッテルは1年以内に貼られそして一回貼ったレッテルはなかなかはがせない。つまりこの時不用品のレッテルを貼られた人はほとんど一生不用品になってしまう。それを剥がして新しいレッテルを貼るためには最初の努力の数倍の努力が必要になるだろう。だから最初に努力しないといけない。毎日少しでもいいけれどとにかくスケッチを書いて本を読む。建築家になるにはこの二つしかない。とても単純なことだけれどそれを続けるのは簡単なことではない。
さてスランプに陥ったらどうするか?旅に出るといい。自分を刺激する何かに触れるために日常を離れるしかない。そうであるこれまた単純な行動である。しかし非日常の遠くに長く社会を離れるのは簡単なことではない。皆が社会の主役になるための準備はすべて単純な3つくらいのことをするだけである。しかしどれもがそう簡単なことではない。そしてそれをやった人がこれからの社会の主役になるのだと思う。
ってな話を4時まで寝ずにやっていた珍しい。久しぶりの朝帰り。

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