午前中谷口さんの玉川図書館に行く。大学院1年生の時にみて感動した建物である。30年たって見たら大分劣化しているけれど空間はへたっていない。単純な矩形と楕円の融合だけで空間を作ろうとするシンプルさが初期谷口建築の特質。午後鈴木大拙を見たけれどこれは後期谷口建築の特徴であるシークエンスが見事に作らている。とても上手だけれど、ちょっと作為的であり、上手すぎである。図書館の直截さがない。
夜言葉と建築を一緒に訳し、金沢工大で教えている戸田穣君と夕食。美味しい料理で金沢を楽しむ。また東京でお会いできるのを楽しみにお別れする。