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成長から脱皮せよ

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広井良典氏の新刊『人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理』朝日新聞出版2013を読んでみた。今までの総括のような本であるが、定常社会の目指すところに地球倫理をおいているのが新しい。
成長経済を否定する理屈は納得が行く。特に科学と成長経済を対照し、それらが一体となって成長したのはたかだか20世紀後半のことであるという話はおもしろい。そして科学は必ずしもそのためにある必要もないというのもその通りである。そうなると建築という科学も経済成長のためにあるのではないと考えるべきである。公共事業に金を巻いて経済を活性化する土建国家から脱皮しないと。ゆっくりとでも。

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