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フルシチョフ時代のプレコンの廃墟を見に行きたい

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翻訳読み合わせ会。最後の追い込み。日本語がこなれているかを読んでいるのだが、やはり読んでいるとこれはどういう意味なのだろうかと思うところが現れる。翻訳って終わらない。ところで今日は「政治」という章の読み直しをしていたのだが、前も読んでいるのに内容を忘れているせいか、今日初めて読むような楽しさと驚きがある。コンクリートは左翼的なイメージがこびりついているという話である。材料の先生に教えてあげたい。知っているかなあ?旧ソ連で大量に消費された理由。大量のセメント粒子も骨材も一つに結合されるというのが社会主義の目指すところに合致するのだそうだ。さらに言うと、スターリン時代の社会主義リアリズムは新古典主義的装飾に傾いておりそれはコンクリート生産に向いておらず、フルシチョフが後を継いでからは、新古典主義を排除し、経済効率を追求し、無装飾(というよりは無デザイン)のプレファブを追求し大量の集合住宅を作り、現在それが廃墟と化しているようである。スターリン以降の社会主義リアリズムのゴミの山を一度ぜひ見たいものである。

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