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スタッフに勧められて山崎ナオコーラ『ニキの屈辱』を読む。上海へ向かう機中親子関係を描く「ラストミッション」という映画を見ながらこの小説を読んでいたら丁度上海に着くころ読み終わった。20代の女性写真家ニキのアシスタントがこの写真家と恋に陥るが、いつしかアシスタントが写真家として自立し違う女性写真家と恋におちいりニキをふるという話。クリエィティブな仕事で自立したい若者にとっては仕事と恋が率直に語られていて我がこととして切実に感じられるのだろう。自分の子供の世代(ということは自分の学生たち)のこととして(つまり親として)感じ入るものがある。