理科大闘争
先日理科大理工OBで附属の先輩でもある鈴木さんと会った時に理科大闘争の話を聞いた。そして宮内康さんの『風景を撃て―大学一九七〇-七五』相模書房1976がその理科大闘争を記したものだと教えていただいた。この本はその特徴的な題名とかっこいい装丁でその昔から気になっていた本だが中身がそういうものだとは全く知らなかった。加えて宮内康さんが理科大理工の講師だとは意外なことであった。早速古本サイトで購入して読んでみた。そもそも反体制の血がある私はこういう本を読むと血沸き肉踊ってしまうのだが、しかし時代はだいぶ変わっている。そういう時代の差を冷静に見つめ直して考えてみたが、やはり理科大の歴史の一こまを活写した文章として感動的な書である。そして実に大学教育に対する真摯な態度に背筋をただされる。加えて理科大の歴史を知るには必須の書であると感じた。