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ヴィジュアルリサーチ能力

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4年のプレデイプロマでリサーチしたことをビジュアルに示せとリクエストしているのだがなかなかできない。できないのはやり方を教えていないからだと反省もする。低学年のうちにビジュアルストーリーテリングというようなプレゼンテーションの基礎を教えなければいけないのだと思う。でもそんな時間割が組めない。他のエンジニアリング系授業が多すぎる。うーん。
一方リサーチをして来いと言うと学生は古地図を調べ、歴史を調べ、概念的なお話を並べる。もちろん周辺状況の写真を撮ってくるのだがおまけみたいだ。でも僕はお話よりもそこにある目に見えるものの方が大事だと思っている。古さではないそこにあるものが重要だ。
ファッションの本にFashion Design Resourceと言う本がある(Robert Leach 桜井真砂美訳『ファッションデザイン・リソース インスピレーションを得るためのアイデアソースと実例集』ピーエスエヌ新社2013)。この本では最初にアレキサンダーマックイーンがこう書いている「ファッション・デザイン教育において、もっとも必要な教育は、徹底的なヴィジュアル・リサーチ能力だ。それが無ければデザインは存在しえない」。もちろんこのリサーチはデザインのリソースを見つけ出すリサーチであり、建築の敷地リサーチとは少々異なる。しかし建築のデザインもそのリソースが敷地にもあるとすれば(僕はそう思っているが)その観察は極めて大切なはずである。敷地のヴィジュアルリサーチ能力は建築の最も重要なことの一つである。と授業では散々言うのだが、伝わらない、、、、

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