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大学って何だ?

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朝日新聞の日曜日版に隔週ついてくるglobeというペーパーがある。今週の特集は「大学ってなんだ?」。その問いの根拠はMOOC(Massive Open Online Course)の受講生が世界で1000万人を超えたというところにある。世界中の一流大学の一流授業がインターネットで受講できると言うわけである。こうなると大学のアイデンティティがどんどん薄れるではないか?よって「大学ってなんだ?」という最初の疑問に戻るわけである。
確かにコロンビアでやっているケネスフランプトンの建築史とバートレットのイアンボーデンの建築論をとれば僕の建築論もY先生の建築史もとらないでよいとなり、われわれもうかうかしていられないが一方で僕の建築論を取る学生は学内は0でも世界中で1万人現れるかもしれない。
問題はテスト。大学とは達成度を確認して卒業させる仕組みをとっているのだから、どこかでテストせねばならない。1万にの受講生をテストするのはとてもじゃないけれどできない。ただテスト一回ごとにテスト料を払うような仕組みをつくればそれも可能性は0ではない。トエフルみたいなものである。数学の○○、物理の××、などとやたらと共通試験がネット上に転がり、その合格証明書を持って来れば単位が発行されると言う時代がくるかもしれない。ここまで来ると本当に大学って何だ?ということになる。そこまで僕は生きているのかわからないが。

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