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場所のAuthenticity

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都市には自由空間が必要でその自由こそが都市を活気づけると思っている。シャロン・ずーキン(Zukin, S.)内田奈芳美、真野洋介訳『都市はなぜ魂を失ったか』を読むとそれ以外にも都市を活気づけるものがあることに気付かされる。それは彼の言葉で言えば場所のAuthenticityと呼ぶべきもの。町の由来に基づく真正性であり個人と組織の相互作用によって生まれる社会的正当性の二つ。本書はそんなAuthenticity がニュヨークの中で生まれたり死滅したりするさまを丁寧に描写している。死滅する場合は往々にして大きな資本が入り込み元々あったAuthenticityをブルドーザーの如くはぎ取ってしまうときである。その後にはクリーンで高価な新しい空気が流れている。そしてそれは往々にして世界中どこにでもあるような、さえあれば手に入るような何かなのである。
魂を失わない都市をつくる(というよりかは守る)にはなんとしても経済原理で街を解体しないとことなのだと思う。丁寧なデヴェロップが必要なのである。

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