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進歩しない冷蔵庫

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我が家の冷蔵庫がいかれてきた。買い換えようと配偶者に言われている。どこが壊れているのか僕にはよく分からないが、最も使う人(というか管理責任者とでも言おうか)がそう言っているのだからあまり逆らうといいことは無い。そこで情報収集し始めた。しかしはっきり言って容量と野菜室がどこにあるかぐらいが差と言えば差で。後は全体のサイズで入るか入らないくらいが決定要素である。
数年前某家電メーカーのエアコンを作る工場長の方が言っていた。家電製品はもはや進歩のしようがない。特に洗濯機や冷蔵庫はそうで、仕方ないから何か新しいおまけみたいな機能(付加価値)をつけてなんとか値段を上げる理由としている。それでも限度があり、利益率は極めて低い。家電って儲からないんですよと言っていた。
冷蔵庫のラインナップを見ていてこの機能は是非欲しいと思うのはアイスディスペンサー。学生時代家庭教師先の邸宅にアメリカ製の冷蔵庫がありそれにこの機能がついていた。暑い夏の日にドアを開けずにコップを押し付けるだけでクラッシュアイスが山のように出てくるこの機能に目が点となった。30年以上も前の機能が未だに一番欲しい機能だと言うところが進歩しない家電製品を象徴している。
でもこの冷蔵庫でかすぎて我が家には入らない。

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