日本人英語の欠点:接続詞が無い!!!
自分の書いた日本語を英語にしようと思って困ることがある。英語にならないのである。理由は論理的ではないからである。文章に主語が無かったり、文と文の関係が順接なのか逆説なのか分からなかったりするからである。しかし自分の日本語だからそこでまず自問して日本語を直せばとりあえず英語は作れる。
マーク・ピーターセン『実践日本人の英語』岩波新書2013に似たようなことが書いてあった。この新書は外人の書く日本人英語の欠点を指摘した本の中では出色の出来映えである。なかなか参考になることが多い。この本の11章は、こんな英語は子供英語だと注意喚起をしている。それは不完全なセンテンスとぶつ切りだそうだ。ぶつ切り英語とはとにかく文章が接続詞無に羅列されている英語である。外人の話す日本語もそう聞こえるけれど同じである。それでそれをどう直せばいいかというと接続詞を入れて行けばいいのだが、問題はその次である。そもそも日本語でものを考える時僕らはあまり論理的ではないのである。僕自身そうであるようにだらだらと思いついたことが羅列されがちなのである。だから接続詞をいれようにも入らない。つまり文章があって接続詞をいれるのではもう遅い。先ず文章全体の論理構造を考えてから書き始めないと接続詞などはいらない。入らないと子供の独り言みたいになってしまうわけである。
既述の通り自分の文章でさえこうなので、学生の文章はもっとひどい独り言である。というわけで坂牛研ではPD天内君が翻訳勉強会をして英語の論理構造に馴れさせようとしている。是非英語でも日本でも接続詞に自覚的になって文章を作って欲しいところである。